プログラミング的なことをやってると思うんだけど、ピアノロールって理不尽だなと。
どういうことかと言うと例えば以下のようなリズムパターンがあったとする。上がスネアドラムで下がバスドラム。16分音符で-が休符でoが音符。

----o-------o---
o---o---o---o---

これ、ドラムパターンを組んだことがある人ならわかるけど、ミュージシャンの脳内では32ビットの情報じゃないんだよな。
ミュージシャンの脳内では、というか、音楽的意味は、「キックが毎拍打つ、スネアが偶数拍に打つ。」だ。
それをわざわざピアノロールで組むのも馬鹿らしい。もっとアルゴリズミックに表現できないもんか、と思うんだけど、そのことをこうやって言語的に考えてみると、気がつく。

----o-------o---
o---o---o---o---

より

キックが毎拍打つ、スネアが偶数拍に打つ。

の方が少なくともテキストとしては情報量が大きい。
そんなわけで、もっと音楽的な意味そのものを記譜する方法があるような気がしてならないんだけど、仮にあったとしても扱うのはピアノロールの方が楽なのかもしれない。だからこそピアノロールや楽譜が使われ続けてるのかなと。
コード記号は情報圧縮に成功しているようにも思えるけどヴォイシングを含めて全部一義的に記号化しようと思ったら多分結局ピアノロールの方が楽になるんだろうな。そして打ち込みの時には表現されるものが一義的に確定できなければならないので、やっぱりコード記号も使えない。
まあ自分用メモ(紙にでも脳内にでも)の段階では一義的確定性は要求されないので紙の上で記号的に作曲してしまうという手法はアリかもしれないな。いや既にそうやってる部分(コード記号とか)はあるけどもっと意識的にそれをやるといいかもしれない。
しかしそれにしてもピアノロール作業の面倒臭さというか、原始的なことをやってるという後ろめたさのようなものは残る。