俺妹は痛くて観ていられないので観てなかったのだが、気まぐれで観てみたら挿入歌にはまった。
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第10話「俺の妹がこんなにコスプレなわけがない」 ‐ ニコニコ動画(原宿)
http://www.nicovideo.jp/watch/1291960620
17:58〜。
イントロのシンセのメロディが凄い好き。豊かすぎる。こんな豊かなメロディをアップテンポの挿入歌のイントロで使っちゃう贅沢さがたまらない。
Aメロ8小節目3,4拍目のbVI,bVIIのシンセブラスがいい…俺はこういうことができないんだよな。こういうのが一番、素人(特に理論考えて作ってると)には難しい。IIm,II7/#iv,Vと来てもうIに行く準備が整ってるんだから、素人はそのままIに行っちゃう。シンセブラスを入れるとしてもiv,vとか入れてしまいそう。ここでbvi,bviiが出てくるとグッと聴衆を惹き付けられる。好きな言い方じゃないけどぐっとプロっぽくなる。
あと桐乃が舞台から目を逸らさずに一緒に踊りながら歌うところが最高。かわいすぎる。
あとサビ15小節目の「全開魔法」の所のわざとらしさが最高。ぜんかいーまほーって伸ばした時点で、16小節目がVになってその次でIに行くことはないなとわかる。というか、16〜17小節目がbVI,bVIIになるということがもうこの時点でバリバリ予感できる。これがたまらない。吉本新喜劇のギャグのような、「くるかくるか…やっぱりきたー」感。アイドルポップスにはこういうの大事かもな。PPPHとか。なんというか、ケーキには苺がのっていなければならないのと同じというか。
アニメ中アニメの萌え系主題歌と言えばNHKにようこそ!のこれだけど
YouTube - H.264 Test ふしぎ・プルプル・プルリン・リン! Puru Puru Pururin
http://www.youtube.com/watch?v=GRNTKld-MVg
これと対比してわかる神前暁アイドルソングの特徴って
1,AメロでIからIに戻ってくるのが8小節単位。
2,出てくるコードが限られてる。具体的には、I,I7,IIm,II7,IIIm,III7,IV,V7,VIm,VI7,bVI,bVII。基本的にはこれだけじゃないだろうか。「ふしぎ・プルプル・プルリン・リン!」で強調されるbIIIのコードは多分神前アイドルソングには絶対に出て来ないんじゃないだろうか。
3,とにかくルートが4度上がりたがる。「ふしぎ・プルプル・プルリン・リン!」のサビのベースが全音階を上がっていくようなことは神前アイドルソングには絶対に出て来ない。ただし、432と下がって5に進行するのとbVI,bVII,Iと上がって行くのはアリ、というか常套。【追記】俺妹の方、Bメロよく聴こえないけどちゃんと聴いてみたらIV,V,bVI,bVIIと上がってるのか。うーんこれは何と言うか繋ぎなだけで、ここの音楽性を聴かせる目的じゃないから…(苦しい)